小児のコロナ関連MIS-C、有効な治療法は

 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染した小児では、まれに川崎病様の症状を呈する小児多系統炎症性症候群(MIS-C)を発症することが知られている。世界では既に約4,000例が確認され、免疫グロブリン療法(IVIG)の有効性が指摘されてきたが、エビデンスの少なさから治療法は確立されていなかった。6月16日付のN Engl J Med(オンライン版)は、MIS-Cに対するIVIGおよびグルココルチコイドの有効性を検討した多施設観察研究2件の結果を掲載。両者でIVIG+グルココルチコイドに対する評価は分かれる結果となった(関連記事:「新型コロナ小児のMIS-C、川崎病との違いは?」「コロナ感染で発生、小児多系統炎症性症候群」)。