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第21回日本抗加齢医学会

元気な高齢者は酪酸産生菌を多く持つ

 京都府北部の京丹後市、宮津市、与謝野町、伊根町からなる丹後地域は日本有数の健康長寿地域として知られている。京都府立医科大学大学院消化器内科学の安田剛士氏、高木智久氏、内藤裕二氏らのグループは、丹後地域における高齢者の便のメタゲノム解析(16SrRNA解析)により、高齢者の身体機能と腸内細菌叢の関連について検討し、...

「老化は病気」予防・治療する時代へ

 抗加齢医学の分野では、生活習慣病やがんなどのさまざまな疾患が「老化」という観点で包括的に捉え直され、老化に関連するメカニズムが治療対象となりうる時代が到来している。第21回日本抗加齢医学会(6月25〜27日、ウェブ併催)をもって同学会理事長の任を退く順天堂大学大学院泌尿器外科学教授の堀江重郎氏は、テロメア、テストステロン、ゲノムに関する...

難聴は認知症リスクにも、耳の抗加齢

 日本では高齢化を背景に難聴者が年々増加している。一方、世界的には医療の介入が必要な難聴者は約5億人を数えるといわれている。特に近年は、イヤホンで大音量の音楽を聴き続けるといった若者が増えたことから、10億人以上が将来の難聴リスクを抱えると世界保健機関(WHO)は報告している(WHO. "1.1billion people at risk of hearing loss 2015.")。このように難聴対策は、世界の保健行政の喫緊の課題...

PDE5阻害薬のアンチエイジング作用に期待

 ホスホジエステラーゼ(PDE)5は心血管、消化器、生殖器などの全身臓器に発現する酵素で、細胞内の情報伝達に関わるサイクリックグアノシンーリン酸(cGMP)を分解する働きを持つ。日本ではPDE5阻害薬の適応症として、勃起障害、肺動脈性肺高血圧症、前立腺肥大症に伴う排尿障害が認められているが、近年、抗加齢作用にも注目が集まっている。川崎医科大学泌尿器科学講師の大平伸氏は、...

歯周病治療で肝炎、大腸がんを抑制

 歯周病はわが国の30歳以上の3人に2人が罹患しており、国民病の1つといえる。歯科領域における重要な課題であるにとどまらず、最近では全身疾患や生活習慣病との関連が報告されるなど、医科領域においても注目されている(関連記事「歯周病による生活習慣病のエビデンス続々」)。横浜市立大学大学院肝胆膵消化器病学教室主任教授の中島淳氏は、歯周病と肝疾患および大腸がんの関連について、...

認知症の遠因となる虫歯菌S. mutans

 ヒトの遺伝子数は2万~2万5,000個とされるのに対し、ヒトに生息する細菌の遺伝子は330万個に上ると推計され、桁違いに多い。そのため、循環器疾患を紐解く上で細菌の研究は重要だと考えられる。国立循環器病研究センター病院脳神経内科部長の猪原匡史氏は、齲蝕原性細菌(通称、虫歯菌)のうち、と脳内の微小出血に関するこれまでの知見を...

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