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高齢者では太り気味が最も長寿―豪研究

 2011年08月08日 17:09

 高齢者では太り気味の人が最も長生きするとの調査結果が、オーストラリアの研究グループによって米医学誌「Journal of the American Geriatrics Society」(2010; 58: 234-241)に発表された。

 同研究グループは、1996年に70~75歳の男性4,677人と女性4,563人を登録し、10年間追跡。肥満指数(BMI)によって低体重(BMI 18.5未満)、正常体重(同18.5~24.9)、過体重(小太り、同25.0~29.9)、肥満(同30.0以上)の4群に分け、すべての原因による死亡(全死亡)と疾患別(心血管疾患=心臓や血管など循環器における病気、がん、慢性呼吸器疾患)の死亡リスクを検討した。

 その結果、死亡リスクが最も低かったのは過体重群で、正常体重群と比べ13%のリスク低下が認められた。肥満群の死亡リスクは正常体重群と同等だった。

 座っていることが多い生活は、女性では4群を通じて死亡リスクの2倍以上の上昇と関係していた。一方、男性ではそれほど大きな影響は見られなかった。

Medical Tribune紙 2010年2月18日号 掲載

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