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第83回米国糖尿病学会(ADA 2023)

小児期から糖尿病合併症の予測が可能に?

 小児の糖尿病は世界的に増加しており、早期のスクリーニングと介入が喫緊の課題である。しかし、小児期から長期間追跡したデータは少なく、過体重や肥満の小児の糖尿病予備軍と糖尿病のリスクを予測する、正確なスクリーニング法の開発が望まれている。米国立糖尿病・消化器・腎疾患研究所(NIDDK)のLaura Vazquez氏らは、43年間の縦断研究のデータを活用して小児期の血糖検査で将来の糖尿病関連合併症が予測可能か検討し、結果を第83回米国糖尿病学会(ADA 2023、6月23~26日)で報告。...

糖尿病スティグマ、デバイス使用が助長?

 米国では成人の7人に1人が糖尿病に罹患しており、糖尿病医療に年間2,450億ドルが費やされている。米国糖尿病学会(ADA)は、2015年に初めてガイドラインにアドボカシーの章を設け、糖尿病のスティグマ解消に取り組んできたが、より踏み込んだ対策が必要とされている。他方で、最近では糖尿病スティグマが患者をインスリンポンプや持続グルコースモニタリング(CGM)といった治療デバイスの使用から遠ざけている可能性も指摘されている。...

肥満症の新薬候補、18.7%の減量達成

 アイルランド・St. Vincent's University Hospital/ University College DublinのCarel W. le Roux氏らは、開発中のグルカゴン(GCG)/グルカゴン様ペプチド(GLP)-1 受容体作動薬survodutideについて、肥満症/過体重の患者を対象とする第Ⅱ相多施設共同二重盲検プラセボ対照ランダム化比較試験を実施。「survodutideは46週で最大18.7%の体重減少を達成し、重篤な有害事象は見られなかった」と第83回米国糖尿病学会(ADA 2023、6月23~26日)で報告した。...

GLP-1+SGLT2、心腎保護効果は?

 2型糖尿病治療薬のGLP-1受容体作動薬とSGLT2阻害薬には心・腎保護効果が知られているが、両薬を併用した場合の有効性は明らかでない。カナダ・Jewish General HospitalのSally Lu氏らは英国の大規模リアルワールドデータを用いて、2型糖尿病患者に対するGLP-1受容体作動薬とSGLT2阻害薬の併用による心血管および腎イベント抑制効果を検討。...

トリアゴニストで変わる肥満・糖尿病治療

 肥満、糖尿病の治療薬として、1分子でグルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)、グルカゴン様ペプチド(GLP)-1、グルカゴン(GCG)の3つの受容体に作用するトリアゴニストretatrutide(RETA)週1回皮下注射製剤の開発が進んでいる。高用量群での既存インクレチン薬を上回る優れた減量、血糖改善効果に加えて、糖尿病管理で重要性を増す非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)併存例での肝脂肪代謝改善にも期待が集まる。...

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