メニューを開く 検索

トップ »  疾患・健康ニュース「あなたの健康百科」 »  石田純一さんが"大使"に―「塩を減らそうプロジェクト」

疾患・健康ニュース「あなたの健康百科」一覧

石田純一さんが"大使"に―「塩を減らそうプロジェクト」

 2011年09月01日 17:13

 NPO法人日本高血圧協会の後援による「塩を減らそうプロジェクト」が発足し、1月18日、東京都内で記者会見が行われた。同プロジェクトの"大使"には、減塩と運動による高血圧予防を心掛けているという俳優の石田純一さんが任命され、プロジェクトの代表顧問で福岡大学名誉教授、同協会理事長の荒川規矩男氏とトークショーを行った。

「減塩すればみんな100歳まで生きられる」

 同プロジェクトは「1に減塩、2に運動、3に薬物療法」を掲げ、塩の摂取を減らすとともに、塩を体外に排出することで高血圧を予防し、脳卒中死や心臓病、寝たきりを予防することを目標としている。東京・日比谷公園周辺で行われるウオーキングイベント「鼻歌♪ウォーク」(2月6日)や公式サイトでの情報提供などの活動を予定している。

 石田さんは「放送記者だった父は、54歳のときに脳卒中で倒れ、数年後に亡くなりました。やはり、運動不足でかつ塩辛いものが大好きだったのを見ていましたので、私は20歳代から塩分摂取を極力抑え、運動をいっぱいしています。若いころは血圧が114/70ミリHgでしたが、(56歳の)今でも119/75ミリHgと120ミリHg未満です」と自らの数値を披露。減塩は外食時も徹底していて、「嫌がられるくらい『薄くしてください、しょうゆは自分でかけるのでかけないでください』とお願いします。薄味には慣れます」と語った。

 荒川氏は「血圧が低い人は、余病がない限り大変長生きされる。減塩すればみんな100歳まで生きられます」とコメントした。また、1日の食塩摂取量は「(日本高血圧学会が推奨する)6グラム未満より実はもっと低い方がよい」とし、食品の栄養成分表示が食塩ではなくナトリウム表記になっていることに苦言を述べた。

適正な1日の食塩摂取量を把握している人は高血圧患者でも1割

 プロジェクトの開始に先立って2009年12月、40~79歳の高血圧患者624人、高血圧でない人624人、計1,248人を対象としたインターネット意識調査が行われた。それによると、食塩の過剰摂取が高血圧、ひいては脳卒中や心筋梗塞を引き起こし、寝たきりの原因となることを全体の9割以上が認識。高血圧患者の8割、そうでない人の6割以上が減塩に取り組んでいたが、そのうちの約3割は「やや不十分」、「全く不十分」と回答していた。

 また、適正な1日の食塩摂取量を知っている人は約1割で、高血圧患者でも同様の結果だった。運動については、高血圧患者、そうでない人にかかわらず、40~50歳代が最も運動をしておらず、60~70歳代のほうがウオーキングなどをする頻度が高い傾向にあった。

(MT Pro 2010年1月18日 掲載)

ワンクリックアンケート

円安水準を更新。円安で何を思う?

トップ »  疾患・健康ニュース「あなたの健康百科」 »  石田純一さんが"大使"に―「塩を減らそうプロジェクト」