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生島ヒロシさんが睡眠健康大使に就任、独自の睡眠法を披露

 2011年09月13日 16:58

 精神・神経科学振興財団(理事長=国立精神・神経医療研究センター・高橋清久名誉総長)は2011年7月、日本睡眠学会と共同で年2回の「睡眠の日」(3月18日、9月3日)を制定したと発表した。制定後初めての「睡眠の日」を迎えた9月4日、東京都内で市民公開講座が開かれた。同財団から睡眠健康推進大使に任命されたフリーアナウンサーの生島ヒロシさんが登壇、かつて眠れない日々を過ごしたことなどを告白し、日常行っているよく眠るための軽い運動や睡眠グッズなどを披露した。

「医師から勧められたことは、とにかく試してみる」

 生島さんは冒頭、自身の出身地・宮城県気仙沼市に住む妹夫妻が東日本大震災でいまだに行方不明であると話し、「つい先日、地元警察から連絡が入り、(見つかった遺体が)妹のものらしい。今日はこれから自分もDNA鑑定に臨む」と明かした。また、依然として多くの行方不明者がいる一方、長期にわたる避難所や仮設住宅での生活も重なり、被災者の多くが心配事やストレスにより睡眠の質が低下していることにも触れ、さらなる健康被害を防ぐために「自分自身の中の免疫力をいかに高めるかが重要」と力説した。

 「どんなことでも、医師から勧められたことは、とにかく試してみる」のがポリシーという生島さん。自身がパーソナリティを務めるラジオ番組が3,500回を迎えることに触れ、番組にゲスト出演した多くの医師からのアドバイスを組み合わせた独自の健康法を実践していると述べた。睡眠に関しては、「コアタイムと呼ばれる、成長ホルモンなどが分泌される午前0時~6時の時間帯は寝ることにしている」と話した。ただ、早朝のラジオ番組を担当しているため、朝は午前4時前に起床し、スタジオの窓から差し込む朝日を浴びているとも語った。

 また、早寝のために生島さんは「就寝3時間前には食事を終えており、さらに2時間前には軽い運動を行っている」と話し、実演した。入浴中に湯船で行っている運動法として、足指の間に手指を挟み込み、そのまま右回りと左回りで各50回、繰り返し回転させるというもの。「これを行うと血液の流れが良くなるようだ。実践するようになってから、体温が0.1度上がった」と効果をアピールした。

睡眠専門医と歯科医の共同研究に期待

 さらに、生島さんは「自分のいびきで目覚めてしまった」というほどいびきがひどかったことから、ある医師に勧められたという口閉じテープを紹介した。来場者の中から男性1人を壇上に呼ぶと、唇にテープを張って使い方を指導。テープを勧めた医師によると、「口は災いの元であり、口を開けて寝ているとウイルスなどが体内に進入しやすい。その点、鼻は加湿器の付いた空気清浄機」であり、睡眠時に口閉じテープを張ることはいびきや風邪予防に役立つという。

 生島さんの場合、テープを使用することでいびきの軽減につながっただけではなく、「朝目覚めたときの喉の乾きがなくなった」という。著名人の"愛用者"についても触れ、「和田アキ子さんは紅白歌合戦が近付くとこのテープを使っているようだ。(プロ野球の)楽天イーグルスの田淵幸一コーチは、使うようになってから7年間、一度も風邪をひいていないそうだ」と述べた。また、別の医師からは「軽度の睡眠時無呼吸であれば口閉じテープは有効だろう」と"お墨付き"を得たことも付け加えた。

 いびきのみならず、歯ぎしりにも悩まされていたという生島さんは、続いて、ある歯科医から勧められて使用しているというコンパクトなマウスピース型の歯ぎしり防止グッズを取り出した。「これを使ってから歯ぎしりがなくなった。これからは、睡眠専門医と歯科医がコラボした睡眠の研究も行われるようになるのではないか」と期待を寄せた。

子供の"うつ"を機に非必須アミノ酸を摂取

 2人の子供を持つ父親として、生島さんにも眠れない日々があったという。「子供たちは現在、26歳と27歳で2人とも元気だが、一時期、うつになったことがあり、親としてはずいぶんと悩んだ時期があった」と告白。「うつ病になりやすい人は昼夜逆転の生活を送ると言われているが、当時(私の)子供は午前3時や午前4時に寝るような生活リズムだった」と振り返った。

 親として寝付けない生活の中で、やはりある医師の推奨で摂取するようになったのが、非必須アミノ酸のグリシン。「『グリシンを取ることで中途覚醒がなくなり、朝の目覚めがすっきりする』と言われ、とにかく試してみたらその通りの効果があった」と話し、現在もグリシンを配合したサプリメントを欠かさず摂取しているという。

 最後に、生島さんは「悩みのない人はいない。しかし、そのような中でも前向きに、心と体のバランスの取れた生活をしていきたい。睡眠の日が、良い形で日本人の力が出るきっかけになってほしい」と締めくくった。

 このほか、同公開講座ではうつ病と不眠の関連や睡眠時無呼吸症候群についてなど、専門医らによる教育講演や招待講演が行われた。講演終了後には、あらかじめ抽選で選ばれた希望者40人が専門医による睡眠相談を受けた。なお、睡眠の日の普及活動の一環として、同機構では9月末まで、睡眠の日のキャラクターのネーミングを公募している。

MT Pro 2011年9月6日 掲載

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