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単純ヘルペスの再発は予防可能、症状に合った診療科へ

 2012年03月27日 16:18

 過労や睡眠不足、風邪をひいたときなど免疫力が低下したときに、皮膚にピリピリした痛みを伴う小さな水ぶくれができた経験はないだろうか。単純ヘルペスはウイルス性の感染症で、症状は比較的軽いものの、何度も再発を繰り返して私たちを悩ませる。多い人では毎月のように症状を繰り返すことも。体中どこにでもできるが、特に多いのは唇にできる口唇ヘルペスと目に症状が出る角膜ヘルペス、そして性器やその周辺に現れる性器ヘルペスだ。症状により皮膚科や眼科、内科、婦人科、泌尿器科などを受診し、抗ウイルス薬の飲み薬や軟こうで治療する。

薬局で買える治療薬も

 日本人の約10%が感染しているといわれる口唇ヘルペスは、強い紫外線を浴びることでも再発しやすいため、スポーツなど屋外で長時間活動するときは日焼け止めを使用した方がよい。近年、薬局で抗ウイルス薬の軟こうを購入できるようになったことも朗報だ。

 また、アトピー性皮膚炎によって皮膚のバリア機能が壊れているところに単純ヘルペスが合併すると、皮膚症状が広がって悪化し、「カポジ水痘様発疹症」になりやすいので注意が必要だ。

性器ヘルペス再発予防薬が保険適用に

 性器ヘルペスは、性行為によって感染する。下半身に症状が出るため受診に抵抗があるかもしれないが、放っておくと不快な症状が続くだけでなく、新たな感染を引き起こす原因にもなる。

 男女ともに症状が出るが、女性はより深刻だ。抗ウイルスの内服薬を継続的に服用することで再発を抑える治療法には、健康保険が適用されるようになった。しかし、妊娠・出産への安全性を心配する女性も多い。

 単純ヘルペスについて詳しく知りたいときは、東邦大学医学部(東京都)皮膚科の漆畑修客員教授(宇野皮膚科医院=東京都=院長)の著書「痛みを残さない帯状疱疹、再発させない単純ヘルペス』(メディカルトリビューン刊)を勧めたい。症状の見分け方や再発を防ぐ注意事項などが、分かりやすく説明されている。

(編集部)

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