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糖尿病患者はパーキンソン病リスク高い―台湾研究

 2012年05月25日 10:29

 糖尿病患者は糖尿病でない人と比べ、パーキンソン病の発症リスクが高いと、台湾の研究グループが米医学誌「Diabetes Care」(2012; 35: 1047-1049)に発表した。なお、脂質異常症(高脂血症)の治療薬であるスタチンを定期的に服用することで、パーキンソン病の発症リスクが低下するという研究結果も発表されている(関連記事)。

21~40歳男性で2.1倍

 同研究グループは、糖尿病患者60万3,416人と糖尿病でない47万2,188人を対象とした研究で、9年間のパーキンソン病発症リスクを評価した。

 その結果、1万人当たりのパーキンソン病発症数は、糖尿病群が年間3.59人、非糖尿病群が同2.15人。後者に比べた前者に発症リスクは1.61倍、受診を考慮した場合でも1.37倍だった。

 若年女性を除き、糖尿病は男女およびすべての年齢層でパーキンソン病の発症リスク上昇と関係していた。最もリスクが高かったのは21~40歳の若年男性の2.10倍、次いで41~60歳の女性の2.05倍、61歳以上の女性の1.65倍の順だった。

(編集部)

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