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男性器サイズ、世界平均は13.12センチ―世界20研究から評価

 2015年03月16日 18:30

 英ロンドン大学精神医学・心理学・神経科学研究所のデービッド・ビール氏らは、過去の研究で調べた男性1万5,000人超のデータを評価・分析し、男性器サイズの世界平均が勃起時で長さ13.12センチ、太さ周囲11.66センチだったと、3月2日発行の英泌尿器科医会誌「BJU International」(電子版)に発表した。ビール氏らがこうした分析をした背景には、男性にとって非常に重要な問題があるという。

身長高いほど男性器長い傾向

 ビール氏らは、17歳以上の男性50人以上について調べた過去の研究の中から、医療従事者が通常時と勃起時の両方を測定したなどの条件に合ったものを選出。欧米やアフリカ、アジア(韓国)、中東などの研究20件、男性1万5,521人分のデータが対象となった。なお、男性器に異常がある人や勃起不全(ED)の人は除かれている。

 その結果、男性器の長さの平均値は、通常時で9.16センチ、通常時に引き伸ばすと13.24センチ、勃起時で13.12センチ。また、太さの平均値は通常時で9.31センチ、勃起時で11.66センチだった。サイズと分布はの通り(50パーセンタイルが最も多いサイズ)。

 さらに判明したのが、身長と男性器サイズに関連していること。身長が高いほど、男性器も長かったという。一方、BMI(肥満指数)や体重、指の長さ、精巣(睾丸=こうがん)の大きさ、足のサイズ、年齢との関連は明確でなかった。

研究背景に"短小コンプレックス"

 今回の研究の背景には、無用な陰茎増大術を受ける人が後を絶たないことがある。こうした男性は、自分の性器を小さ過ぎると思い込む「短小陰茎症候群(small penis syndrome)」や「短小陰茎不安(small penis anxiety)」といったコンプレックスを抱えている人が少なくなく、中には自分の体や美醜に異常にこだわる「身体醜形障害」に該当するする人もいる。しかし、実際に手術が必要なほど性器が小さい男性は、全体の2.28%にすぎないという。

 今回、ビール氏らが作った男性器サイズの分布図(ノモグラム)は、こうした男性たちに正常範囲にあることを理解してもらえるツールになるかもしれない。

 ただし、ビール氏らは(1)測定時の室温や興奮度、直近の射精などが陰茎のサイズに影響した可能性がある、(2)自身のサイズに自信がある男性が研究に参加した可能性がある、(3)性器が発達途上の男性も含まれた―ことのほか、対象者のほとんどが白人または中東の男性だったため、今回の研究結果を全ての人種に当てはめることはできないとしている。

(編集部)

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