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鈴木奈々さん、おなかの張りが体操で改善「人生変わった」

 2015年08月18日 17:30

 モデルでタレントの鈴木奈々さんの悩みは、パンパンに張ったおなか。ある方法でそれが改善したという。いったいどうやって―。特に女性なら気になる人も多いその方法が、8月15日放送の日本テレビ系バラエティー番組「世界一受けたい授業」で紹介された。放っておくと腸に穴が空き大変なことになってしまうこともあるというおなかの張り、その原因である腸内ガスを減らすには、ゴロゴロ体操とハチミツ牛乳が効果的なようだ。

どうしておなかが張るのか?

 番組では、腸内ガスを研究する"オナラ博士"こと、東邦大学医療センター大森病院(東京都大田区)の瓜田純久教授が、おなかの張りの原因である腸内ガスを減らす方法を教えてくれた。

 そもそも、なぜ腸内ガスは発生するのか? 主な要因は2つ。1つは、食事の後、腸で分解するとき、腸内細菌が働くため。もう1つは、食事の際に一緒にのみ込んでしまう空気。この空気が腸にたまり、「ガスだまり」となる。早食いの人、たくさんしゃべる人は空気をよく飲み込むため、腸内ガスがたまりやすいという(関連記事:止まらぬげっぷやおなら...原因は「呑気症」かも)。

 腸内ガスの1日の発生量は、多い人で50リットル、普通の人でも約3リットル。そんなにオナラをしている自覚はないが、知らない間、寝ている間に出ているのではないかといわれている。

 腸内ガスがたまる原因は、会社や外で恥ずかしいからと「オナラを我慢する」。デスクワークなどで「長時間同じ姿勢」。そして、暴飲暴食、睡眠不足、ストレス、深夜の食事など「生活習慣の乱れ」。ほかにも、ダイエット中や便秘の女性はサラダなど繊維質の多いものを食べるが、食物繊維の取り過ぎは「ガスだまり」になりやすいという。

 そこで、瓜田教授が便秘や「ガスだまり」の人にオススメしている食べ物が、うどんやおかゆなどの炭水化物だ。なぜなら、炭水化物は便となり排出される際に、腸内ガスも一緒に押し出してくれるからだ。ただし、糖尿病患者は注意が必要としている。

ゴロゴロ体操とハチミツ牛乳で改善か

 番組では、鈴木奈々さんが腸内ガスの量を検査した。検査の当日も「おなかがパンパン」。また、オナラ体質であり、芋が好きでポテトフライをよく食べ、1日に100回以上はオナラが出るという。レントゲン検査の結果、「ガスだまり」というほどではなかったが、腸内の3カ所にガスの塊があり、便の詰まりも見られた。さらに、吐いた息に含まれる水素の量を測定することで、腸内ガスの量を調べた。鈴木さんの結果は、正常値10ppm以下より70%多い17ppm。

 腸内ガスをただのオナラと侮り、放っておくと大変な事態を招きかねない。最悪の場合、腸に無数の穴が開いてデコボコに! この穴は大腸憩室といい、便秘で強く力んだり、「ガスだまり」で大腸内の圧力が高くなったりすることで、大腸の内壁が外側に膨らんだ状態。大腸憩室に便がたまると自力で排出できなくなり、石のように固くなる。これを糞石(ふんせき)といい、糞石があることで、さらに便が詰まり、腸内ガスもたまりやすくなる。悪化すると大腸憩室が破裂し、出血を伴う大腸憩室炎になる危険性もあるようだ。

 では、腸内ガスがたまらないようにするには、どうしたらよいのか? 瓜田教授は簡単な改善方法を紹介。まずは「ゴロゴロ体操」。うつ伏せになり、両手は頭上に伸ばし、左右にゴロゴロ転がる。これを1日10分。腸を動かし、ガスを移動させる効果がある。さらに「ハチミツ牛乳」。作り方は、牛乳100ccに、ハチミツをティースプーン1杯分入れるだけ。乳糖とオリゴ糖が腸内を活発にし、お通じとともにガスを排出するという。

 この方法を鈴木さんが実践。毎朝ハチミツ牛乳を飲み、2日目には「すごく出るんです! お通じが良くなります」と早くも変化が。ゴロゴロ体操とハチミツ牛乳を続けること5日間。鈴木さんの腸内ガスはどうなったのか? 「ゴロゴロ体操をしてから、すごくおなかの張りがなくなった。あれだけで人生が変わった」。改善後の鈴木さんの腸内ガス量を測定したら、正常値10ppm以下の2ppmに! 「今が一番幸せ」と喜んだ。

(木村朱里)

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