記憶力高めるチョコの食べ方とは? 便秘や高血圧も改善
2016年02月08日 20:00
スイーツの王様といえばチョコレート。その中でもカカオを70%以上含む「ハイカカオチョコレート」が今、注目を浴びている。2月3日放送のNHK情報番組「あさイチ」では、チョコレートの隠れた力を特集。ポリフェノールや特殊なタンパク質などによって、便秘や血圧、イライラ、喉の炎症などに良い効果があることのほか、記憶力を高めるのに最適な食べるタイミングなどが紹介された。
認知症の予防・改善効果にも期待
番組では、チョコレートの健康に良い点として、以下のことが紹介された。
- 便秘薬よりも高い便秘改善作用(カカオプロテインによる)
- ワインより多いポリフェノール量
- 高血圧改善作用(カカオポリフェノールによる)
- 記憶力向上作用(カカオポリフェノールによる)
- イライラ抑える精神安定作用(チアミンによる)
記憶力向上については、愛知学院大学心身科学部の大澤俊彦教授(農学博士)らが行った実験で、ハイカカオチョコレートを1日に25グラム、4週間食べると、神経細胞を活性化するタンパク質「BDNF」の濃度が平均2割アップしたことが示されている。BDNF濃度アップはさらに、認知症の予防や改善が期待されているという。
番組に出演した日本ポリフェノール学会理事長の板倉弘重医師(茨城キリスト教大学名誉教授)は、記憶力を高めるチョコレートの食べ方について「勉強前に食べるのがお勧め。食後1時間くらいに最も効果が出るようです」と解説した。
片頭痛持ちは要注意
こうしてさまざまな効果が期待されているチョコレートだが、気になるのが血糖値の上昇だ。そこで番組では、甘味料などを使うことで食べても血糖値が急上昇しない低GIチョコレートが紹介された。
このほか、板倉医師は「チョコレートはリラックス効果を生み、よく眠れますが、緑茶を飲むと眠れなくなるようなカフェインに弱い人は、逆に眠れなくなります」「チョコレートは血管を広げる作用があるので、片頭痛の人の場合は痛みがましてしまう可能性があります」などとアドバイス。これらの点に注意しつつ、日常の中で上手に取っていきたいものだ。
(米原まゆみ)