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「自宅で最期」、生存期間縮めず?

 2023年11月21日 16:43

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© Adobe Stock ※画像はイメージです

 がんが大きくなったり転移したりしている状態の進行がん患者では、終末期を自宅で過ごすことが生存期間を縮める可能性は低いと考えられると、筑波大の研究グループが発表した。

 研究グループは、進行がん患者のうち、2017年7~12月に自宅で訪問診療を受けた988人と、同年1~12月に国内23カ所の緩和ケア病棟に入院した1890人を対象に生存日数を比較した。

 その結果、余命が週または月単位と見込まれる人は、訪問診療を受けた患者の方が平均生存期間が長かった。一方、日単位の人では両者に有意な差はなかった。

 研究グループは、亡くなるまでの症状や、受けた治療とケアが時間の経過とともにどのように変化し、生存期間に影響したかなどは検討されていないことを踏まえ、「この結果だけで自宅の方が長生きするとは言えない。しかし、自宅で過ごすことで生存期間が縮まるのではないかと心配する人に、その可能性は低いと説明できる」とコメントしている。(メディカルトリビューン=時事)

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