セルフチェックが身体活動低下を予防？

 2024年01月16日 11:06

© Adobe Firefly ※画像はイメージです

　新型コロナによる緊急事態宣言期間前後に歩数などの身体活動量を高齢者に測定してもらったところ、活動量の有意な低下は見られなかったと、長崎大などの研究グループが発表した。

　研究グループは、愛知県高浜市の身体活動測定プログラムに参加し、活動量計を使って１日の歩数や、身体活動時間などのセルフモニタリングを実施した１７７３人（平均年齢７４．６歳、女性５３．９％）を対象に、２０２０年４月～２１年６月までに３回発出された緊急事態宣言期間前後の身体活動量の変化を比較した。

　その結果、それぞれの宣言の前後２、４、８週間で、身体活動量の変化に有意差はなく、年齢別、男女別の分析でも同様の結果が示された。緊急事態宣言発出による高齢者の不活発が課題となっていたが、研究グループは「定期的なセルフモニタリングをした人は、身体活動が低下していなかったという興味深い結果が明らかになった」とコメントしている。（メディカルトリビューン＝時事）