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味覚の個人差、測定に成功

 2024年01月16日 11:25

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 苦味を感じる遺伝子の解析と統計的に測る味覚検査を組み合わせることで、個人の味覚感度を測定し、数値化することに成功したと、大阪大大学院などの研究グループが発表した。

 味覚感度は人によって差があることは知られているが、従来の味覚検査は主観的方法に頼っており、感度の個人差を判定できなかった。研究グループは、ブロッコリー、キャベツなどアブラナ科の野菜の苦味だけを感知する苦味受容体遺伝子を解析した上で、被験者に苦味の濃度を変えた液体を口に含んでもらい、ぎりぎり感知できる苦味を統計的に評価する実験を79人に実施。被験者の遺伝子タイプと感知できる苦味の関連を調べた。

 その結果、苦味受容体遺伝子には三つのタイプがあり、苦味感度が低い遺伝子の保有者と高い遺伝子の保有者では、感度に数十倍の差があることが分かった。研究グループは「味覚感度の個人差を考慮することで、味覚障害の有無の判定などへの応用が期待できる」と述べている。(メディカルトリビューン=時事)

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