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子どもの近視を抑制?―低濃度アトロピン点眼薬

 2024年01月18日 11:58

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© Adobe Stock ※画像はイメージです

 眼科検査などで使われる「アトロピン点眼薬」が、子どもの近視の進行を抑制することが分かったと、米国などの研究グループが発表した。

 子どもの近視の原因は、眼球の奥行き(眼軸長)が伸びることとされ、眼科検査時に瞳孔を広げる用途などで使われるアトロピンは、眼軸長の伸長を抑制する効果が指摘されている。

 研究グループは、欧米5カ国の近視がある子どもを対象に、〔1〕低濃度アトロピン0.01%〔2〕同0.02%〔3〕プラセボ(偽薬)の3グループに分け、1日1回点眼してもらい、3年間追跡調査した。

 点眼開始時に6~10歳だった489人のデータを解析した結果、近視の進行を抑えられた割合は、プラセボグループの17.5%に対し、〔1〕グループは28.5%、〔2〕グループは22.1%といずれも高かった。ただ、近視の進行抑制と統計学的に有意な関連が認められたのは、〔1〕グループのみだった。(メディカルトリビューン=時事)

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