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コロナ禍で5歳児に発達の遅れ

 2024年01月23日 14:07

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© Adobe Stock ※画像はイメージです

 5歳の時にコロナ禍を経験した子どもは、それ以前に5歳になった子どもと比べ、平均で4.39カ月の発達の遅れが認められたと、京都大などの研究グループが発表した。

 研究グループは、首都圏の保育所に通う1歳または3歳の子ども887人を対象に、2017~19年と、2年後の19~21年に追跡調査を実施。コロナ禍を経験したグループとそうでないグループで、3歳または5歳時の発達を評価し、比較した。

 その結果、5歳でコロナ禍を経験した子どもは経験していない子どもと比べ、全体的に発達が遅く、特に大人に対する社会性などで遅れが大きかった。一方、3歳でコロナ禍を経験した子どもに遅れは見られず、運動や手指の操作、社会性などは逆に発達が進んでいた。

 研究グループは「発達の遅れは一時的なもの」としつつ、「5歳時という社会性を身に付ける時期に他者との交流が減った点、3歳時では保護者の在宅時間が増えた点が発達に影響した可能性がある」としている。(メディカルトリビューン=時事)

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