手指使用量計測できる指輪型デバイス
2024年01月30日 12:00
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手指の使用量(動かした量)を常時測定でき、リハビリテーションの評価に活用できる可能性がある指輪型ウエアラブルデバイスを開発したと、東京農工大大学院などの研究グループが発表した。
脳卒中患者のリハビリでは、訓練が日常生活動作の改善にどの程度効果的かを評価する必要があるが、つまむ、握るなどの手指使用量を常時測定できるデバイスはなかった。
今回開発した指輪型デバイスは、第2関節の曲がる角度をセンサーで計測し、手指使用量を測定するもの。研究グループは、まひがある脳卒中患者20人に指輪型デバイスを装着してもらい、手指使用量を測定し、上肢機能などを検査する一般的な手法で評価した結果との関連を調べた。
その結果、測定した手指使用量と評価結果に関係が認められた。また、従来の手首装着型デバイスに比べ、指輪型デバイスでの測定の方が上肢機能検査の結果と相関性が強く、より精度が高いことが示された。(メディカルトリビューン=時事)