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社会的孤立が脳の萎縮に関与か

 2024年02月01日 10:00

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© Adobe Stock ※画像はイメージです

 認知症発症との関連が報告されている社会的孤立が、脳の萎縮などに影響を及ぼしている可能性が示されたと、九州大などの共同研究グループが発表した。

 研究グループは、認知症に関する大規模研究に参加した65歳以上で認知症がない8896人の磁気共鳴画像装置(MRI)検査や健診データを用い、社会的な交流頻度と脳容積との関連を解析。交流頻度は「同居していない親族や友人などと、どの程度交流(往来や電話など)があるか」という質問への回答で、「毎日」「週数度」「月数度」「ほとんどなし」に分類した。

 その結果、交流頻度の低下に伴い、脳全体の容積や認知機能に関連する脳の側頭葉、後頭葉、海馬、扁桃(へんとう)体などの容積が有意に減少した。一方、脳内の血流が悪くなる状態を表す「白質病変」の容積が有意に増加した。(メディカルトリビューン=時事)

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