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医師の性別が診断や治療に影響―月経前症候群など

 2024年03月06日 10:00

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 産婦人科医へのアンケートで、月経前症候群などの診断や治療法の選択に、医師の性別が影響することが分かったと、日本産科婦人科学会の研究グループが発表した。

 研究グループは、同学会所属の産婦人科医1257人(男性619人、女性638人)に行った、月経前に心身の不調が生じ開始時に改善する「月経前症候群」、特に精神症状が主体で重症になる「月経前不快気分障害」の診断、治療に関する実態調査のデータを解析した。

 その結果、男性より女性医師の方が、これらの患者の治療に当たる頻度が多かった。月経前症状の診断に必須とされる「症状日誌による前向き評価」を実施する頻度も、女性の方が多かった。

 一方、抗うつ薬の「選択的セロトニン再取り込み阻害薬」を治療の第一選択薬とした割合は、男性医師が多かった。同薬は月経前症状への保険適用はないが、治療効果が最も高いとされる。研究グループは「今回の結果を医師教育に活用し、有効な治療の普及につなげたい」としている。(メディカルトリビューン=時事)

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