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入れ歯でタンパク質摂取改善

 2024年03月15日 10:00

 タンパク質の摂取量が減ると筋肉量も減少し、特に高齢者ではフレイル(加齢による虚弱状態)や転倒のリスクが高まる。自分の歯が少ない高齢者でも、入れ歯を使うことでタンパク質摂取量の減少が抑えられたと、東北大大学院などの研究グループが発表した。

 高齢者では歯の喪失がタンパク質摂取量や筋肉量の減少、フレイル、転倒などに関連するとされる。研究グループは74歳以上の高齢者2095人を対象に、残っている歯の本数と入れ歯やインプラントなどの使用の有無、タンパク質の摂取量などを調べた。

 その結果、1日の総摂取エネルギーに占めるタンパク質の割合は、歯が20本以上ある人が17.7%だったのに対し、0~9本で入れ歯未使用者は15.4%、入れ歯使用者は17.0%で減少率が約8割抑えられていた。

 研究グループは「多くの歯を失った高齢者でも、入れ歯を使用すればタンパク質の摂取を維持、改善できる可能性がある」としている。(メディカルトリビューン=時事)

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