メニューを開く 検索

トップ »  疾患・健康ニュース「あなたの健康百科」 »  入院中の転倒、下肢機能で予測

疾患・健康ニュース「あなたの健康百科」一覧

入院中の転倒、下肢機能で予測

 2024年03月29日 10:00

 下半身(下肢)の機能を評価することで入院中の転倒リスクを予測できると、名古屋大医学部付属病院の研究グループが発表した。

 入院患者の転倒発生率は高く、高齢者の転倒は骨折や寝たきり、要介護化などにつながる。研究グループは、入院中の高齢患者1200人(年齢中央値74歳)を対象に、バランス、歩行速度、椅子立ち上がりテスト(各4点、12点満点)で下肢機能を評価する「SPPB」を使い、下肢機能と院内転倒リスクの関連を調べた。

 15日(中央値)の入院期間中、転倒は101件発生した。下肢機能が正常(SPPB10~12点)な場合に対し、転倒リスクは中等度低下(同4~6点)で4.7倍、重度低下(同1~3点)で8.8倍高かった。

 検証の結果、年齢や性別、服薬状況など既存の予測因子にSPPBを組み合わせることで、転倒の発生予測に役立つことが示された。(メディカルトリビューン=時事)

ワンクリックアンケート

円安水準を更新。円安で何を思う?

トップ »  疾患・健康ニュース「あなたの健康百科」 »  入院中の転倒、下肢機能で予測