放課後の運動、学力に影響せず:中国
2024年04月02日 10:00
放課後に運動をして過ごす子どもと自由に過ごす子どもで、学力に差はないことが分かったと、中国の研究グループが発表した。
子ども時代に課外活動で体を動かす時間が多いことは、視力や健康に有益とされる。しかし受験競争が激しい国・地域では、学業への影響を懸念し、保護者や教師が子どもの課外活動時間の延長に消極的な傾向が見られる。
研究グループは、中国の小学生2032人(平均9.22歳)を対象に、放課後の2時間(午後4~6時)を〔1〕教師の指導で運動(バスケットボール、サッカー、卓球など)をして過ごすグループ〔2〕自由に過ごすグループ―に分類。1年後に算数と体力のテスト、視力測定を行い、成績や健康への影響を比較した。
分析の結果、算数の平均点に両グループで差はなかった。運動グループは体力テストの平均点が高く、近視と判定される割合は少なかった。(メディカルトリビューン=時事)