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ALS患者の7割「災害の備え不十分」

 2024年04月04日 10:00

 筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者会で行った調査で、70%以上が災害への備えが不十分と回答したと、東邦大などの研究グループが発表した。

 ALSは、全身の筋肉が痩せて徐々に力が弱まる難病。人工呼吸器といった電気機器が必要になるケースが多く、停電などを想定した災害への備えが重要となる。

 研究グループは、ALS患者48人と介護者23人にアンケートを実施。70%以上が「災害への備えができていない」と答え、人工呼吸器未使用者では89%に上った。86%は携帯電話が不通になった際の通信手段がなく、25%は食料や飲料の備蓄をしていなかった。また、搬送のための人員を確保している人は30%未満だった。

 人工呼吸器の使用者は25%で、そのうち12%は、人工呼吸器の外部バッテリーや手動式人工呼吸器を所持していなかった。研究グループは「災害対策が急務で、防災意識のさらなる向上を図るべきだ」と訴えている。(メディカルトリビューン=時事)

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