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コロナによる妊娠延期で幸福感低下

 2024年04月09日 10:00

 新型コロナウイルスの感染拡大で妊娠の延期を選択した既婚女性は、「ウェルビーイング(幸福感)」の低下が見られたと、筑波大などの研究グループが発表した。

 コロナの流行に伴い、多くの国で妊娠を控える事例が報告されている。研究グループは、コロナが社会や健康に及ぼす影響を検討した2020年と21年の研究に参加し、コロナ流行前に妊娠を希望していた18~50歳の既婚女性768人を対象に、妊娠延期の有無とウェルビーイングの指標となる「孤独感」「重度の心理的苦痛」「死にたい気持ち(自殺念慮)」との関連を分析した。

 その結果、約20%がコロナ下で妊娠の延期を決断していた。また、妊娠の延期は重度の心理的苦痛やコロナ以降に発生した孤独感、自殺念慮と強く関連することが分かった。特に重度の心理的苦痛の発生割合が最も高く、これらの関連は20年よりも21年の方が強かった。(メディカルトリビューン=時事)

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