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採血で認知症リスクを早期に判定

 2024年04月19日 10:00

 採血結果から、レビー小体型認知症(DLB)などの神経変性疾患リスクを早期に判定する方法を開発したと、東北大大学院などの研究グループが発表した。

 脳内での異常物質の蓄積などにより発症する神経変性疾患。早期の発見や治療が重要だが、診断には患者負担が大きい検査が必要となる。研究グループは2019年と20年に、DLBの発症に脂肪酸結合タンパク質(FABPs)が関与することを報告している。今回は、神経変性疾患であるアルツハイマー病、パーキンソン病、DLB、軽度認知障害の患者394人と、健康な30人の血液検体を用いてFABPsの濃度を比較した。

 その結果、患者全体でFABPsの一種であるFABP3濃度が上昇し、FABP3の値の高さは認知機能や運動機能の低下と関連していた。また、FABPsを含む複数のバイオマーカー(指標)を組み合わせて点数化したところ、神経変性疾患を高精度に判別でき、同疾患リスクの予測に有用であることが示された。(メディカルトリビューン=時事)

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