「終わりが見えない」強いストレスに―不妊治療中の女性
2024年04月25日 10:00
体外受精や顕微授精などの高度不妊治療を受ける女性は「終わりの見えない治療」に強いストレスを感じていたと、国立成育医療研究センターなどの研究グループが発表した。
不妊治療には、心理的・身体的負担をはじめ、時間や費用などさまざまなストレスを伴う。研究グループは、高度不妊治療開始後早期の女性344人を対象に実施した調査データを分析。ストレス要因とメンタルヘルスとの関連を調べた。
その結果、ストレス要因として、〔1〕「終わりの見えない治療」(28%)〔2〕負担などを「独りで抱え込む苦しみ」(25%)〔3〕自然妊娠に至らないなど女性としての「アイデンティティーの揺らぎ」(15%)〔4〕「高額な治療費」(17%)―が挙げられた。〔1〕をストレスと感じる女性の70%に抑うつ症状が見られ、〔3〕を挙げた女性は心身の健康に対する自己評価が最も低かった。(メディカルトリビューン=時事)