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未熟トマトの成分に抗うつ効果

 2024年04月26日 10:00

 熟れる前のトマトの果実や茎葉に多く含まれる「α―トマチン(トマチン)」と、その消化過程で生成される「トマチジン」という物質に、うつ病の予防・治療効果があることを発見したと、金沢大などの研究グループが発表した。

 既存の抗うつ薬は、効果が出るまでに時間がかかり、効果を得られない患者も一定数いるという課題がある。研究グループは、脳を活性化する作用があり、抗うつ効果を示す安全性の高い食品由来成分を探す過程で、トマチンとトマチジンに着目。うつ病を誘発したマウスに両物質を投与する実験を行った。

 その結果、投与後のマウスは脳が活性化し、うつ病で見られる行動が改善した。また、うつ病を誘発する前に投与したところ、予防効果も示された。研究グループは「うつ病治療への応用だけでなく、生産過程で間引きされて廃棄処分となる摘果トマトや茎葉の有効活用にもつながる」としている。(メディカルトリビューン=時事)

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