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本当に困っている子どもは相談しない?―抑うつ症状悪化すると意欲低下

 2024年05月08日 10:00

 抑うつ症状を抱える思春期の子どもは、症状が悪化すると相談する意欲が低下し、助けを求められない可能性があると、東京都医学総合研究所などの研究グループが発表した。

 思春期には約4人に1人が悲しい気持ちになる、何をしても楽しくないなどの抑うつ症状を持つとされるが、適切なケアを受けている子どもは少ない。

 研究グループは、東京都に住む10歳児3171人の抑うつ症状と相談する意欲について、2年置きに4回調査。「症状の悪化」と「相談意欲の低下」のどちらが先行するかを調べた上で、両者の関連を検討した。

 解析の結果、全ての調査期間で、抑うつ症状の悪化が先行し、それにより相談する意欲が低下していた。研究グループは「周囲の大人は『困ったら相談しよう』と伝えるのではなく、子どもと積極的に触れ合い、早期発見や相談につながる信頼関係を構築することが重要」としている。(メディカルトリビューン=時事)

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