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神経難病に早期の低負荷運動が有効

 2024年06月05日 10:00

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© Adobe Stock ※画像はイメージです

 指定難病である球脊髄性筋萎縮症(SBMA)の発症早期に軽度な運動を行うことの有効性がマウスを用いた実験で示されたと、名古屋大大学院などの研究グループが発表した。

 SBMAは、異常なタンパク質が蓄積することで神経や骨格筋に障害が起き、顔や舌、手足の筋肉が萎縮して徐々に筋力が低下する。研究グループは、SBMAを発症させた後、早期に軽度の走行運動を1日1時間計4週間行わせるマウスと運動を行っていないマウスの状態を比較する実験を行った。

 その結果、運動を行っていないマウスに比べ、運動マウスは骨格筋や神経細胞での異常タンパク質の蓄積が減少し、生存期間が延長。4週間の運動期間終了後も、長期的に運動機能が高く維持されていた。研究グループは「発症早期に軽度の運動を一定期間行うことで骨格筋変性が改善し、骨格筋とつながる神経細胞の変性緩和を介して異常タンパク質の蓄積を抑制したと考えられる」と述べている。(メディカルトリビューン=時事)

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