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東日本大震災で健康格差拡大せず―社会的支援が機能か

 2024年06月11日 10:00

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© Adobe Stock ※画像はイメージです

 災害発生時には、社会経済的に不利な立場の人と一般の人との健康格差が広がることが懸念されるが、東日本大震災被災者の健康格差の拡大は見られなかったと、東京医科歯科大大学院などの研究グループが発表した。

 研究グループは、東日本大震災で直接的な被害を受けた宮城県岩沼市と、受けなかった地域の高齢者に行った調査のうち、震災前後のデータを分析。両地域で、社会経済的な差と健康格差(抑うつ症状・日常生活動作の差)の関連や、震災前後での変化を調べた。

 その結果、両地域で震災前の社会経済的不平等と健康格差に関連が見られたが、震災後でもこの格差の大きさは変わらず、被災による健康格差の悪化は認められなかった。災害後の健康格差の拡大が見られなかった理由として、研究グループは「住居の提供、経済や医療面での支援が、社会経済的に不利な人も含め、全ての人に行き渡っていた可能性が考えられる」と考察している。(メディカルトリビューン=時事)

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