ドライバー高齢化の課題,視野障害と自動車運転事故の関連を検討
第26回日本緑内障学会
2015年09月30日 10:00
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運転免許更新時の適性検査において視野検査の実施が検討されるなど,特に高齢者の視野異常と自動車運転能力の関連が問題となっている。視野異常を来す代表的疾患の緑内障では,視野障害の進行様式の解明が進み,病期分類も確立しているが,これは片眼での検討によるものである。近畿大学眼科学教室講師の橋本茂樹氏は,第26回日本緑内障学会(9月11〜13日,会長=たじみ岩瀬眼科院長・岩瀬愛子氏)において,日常生活での視野障害を反映する両眼開放下での緑内障の視野進行様式が片眼とは異なることを明らかにした。さらに,視野異常と自動車事故との関連について,ドライビングシミュレーターを用いた検討結果についても報告した。