生体腎ドナー候補の腎不全予測ツール開発
2015年11月20日 12:00
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生体腎移植のドナーとして腎臓を提供することは,低リスクの健康人であれば安全と考えられているが,長期的には末期腎不全(ESRD)リスク上昇の可能性がある。しかし,従来のドナー選定時に総合的な長期リスク評価は実施されていない。米・Chronic Kidney Disease Prognosis ConsortiumのMorgan E. Grams氏らは,ドナー候補者が腎臓を提供しなかった場合の長期ESRDリスクを予測するツールとして,患者背景や健康状態を示す10の因子を組み込んだ計算式を開発し,米国腎臓学会(ASN)のKidney Week 2015(11月3〜8日,サンディエゴ)で報告。詳細はN Engl J Med(2015年11月6日オンライン版)にも掲載された。