リウマチ診療の充実に重要な縁の下の力持ちは誰だ?
臨床リウマチ学会での報告
2015年11月26日 10:00
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関節リウマチ(RA)は,寛解あるいは低疾患活動性という目標達成に向けた治療〔Treat to Target(T2T)〕を行うべきものとなっている。治療方針の決定には,関節所見を含む総合疾患活動性指標を用いて定期的に評価する必要があり,その構成要素である圧痛関節数,腫脹関節数,患者VAS(Visual Analogue Scale),医師VAS,血液検査による血沈,CRPとともに,少なくとも1年ごとの関節X線所見の確認が求められる。このようなT2Tに基づくRA診療を実践するためにはメディカルスタッフの協力が重要である。富山大学附属病院整形外科・リハビリテーション部診療教授の松下功氏は,医療クラークの診療補助によりT2T実践率と寛解/低疾患活動性達成率が飛躍的に向上したと第30回日本臨床リウマチ学会(11月21~22日,会長=近畿大学医学部奈良病院整形外科・リウマチ科教授・宗圓聰氏)で報告した。