【検証】SGLT2阻害薬の皮膚症状の謎
2016年03月02日 07:05
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2014年,新しい作用機序を有する抗糖尿病薬として5剤が相次いで登場したSGLT2阻害薬。ところが,発売直後から副作用報告が相次ぎ,2カ月後には専門家による委員会が適正使用を訴えるrecommendationを出す(6月策定,8月改訂)異例の展開となった。特に,皮膚症状は服用例の1%に見られるとされており,その頻度の高さとメカニズムをめぐる謎が注目を集めている。長期処方が可能となって半年経った現時点で,recommendation作成に携わった東京大学大学院皮膚科学教授の佐藤伸一氏,薬疹に詳しい昭和大学皮膚科教授の末木博彦氏,SGLT2阻害薬の皮膚移行性を検討した京都薬科大学薬物動態学分野教授の栄田敏之氏に現在の問題点と今後の課題を訊いた。