RA治療薬の一長一短②:JAK阻害薬
MTX非併用例やBio無効例に有効だが帯状疱疹リスクに懸念
2016年09月29日 07:15
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2013年3月に、チロシンキナーゼのJanus kinase(JAK)1/3阻害を主とした作用を持つトファシチニブ(Tofa)が関節リウマチ(RA)の臨床現場に導入された。第44回日本臨床免疫学会のワークショップ「生物学的製剤と低分子化合物による免疫制御のPros and Cons」(関連記事)では、長崎大学大学院先進予防医学講座リウマチ・膠原病内科学の岩本直樹氏がTofaの一長一短を概説。Tofaの利点として、同氏らの実験ではRA患者由来の滑膜線維芽細胞で作用を有するとの知見が得られたことや、上市後に新規で投与を開始したRA患者の1年経過後の成績からMTX非併用例やBio多剤無効例でも有効性が高かったことを挙げた。ただし、帯状疱疹のリスクが高いなど、一長一短があることは指摘した。