「COX-2阻害薬は心血管リスク高い」を否定?
従来NSAIDsへの非劣性示す、PRECISION試験
2016年11月15日 18:25
「心血管リスクが高い変形性関節症(OA)および関節リウマチ(RA)の患者約2万4,000例において、選択的COX-2阻害薬セレコキシブの心血管安全性は、ナプロキセンおよびイブプロフェンに対し非劣性であった」とするPRECISION※試験の結果が米国心臓協会学術集会(AHA 2016、11月12~16日、ニューオーリンズ)で発表された。米・Cleveland ClinicのSteven E. Nissen氏が報告した。近年、選択的COX-2阻害薬による心血管リスク上昇への懸念が高まっていたが、セレコキシブの心血管安全性は従来から広く使用されている2種類の非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)と同等であることが示された。詳細はN Engl J Med(2016年11月13日オンライン版)にも掲載されている。