帝王切開が長期の小腸閉塞リスクに影響
【海外短報】
2018年02月26日 06:30
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© Getty Images ※画像はイメージです
帝王切開で出産した女性がその後に小腸閉塞を来すことはまれであるが、経腟分娩の女性と比較するとリスクは2.5倍超で有意に高いと、カナダのグループがObstet Gynecol(2018; 131: 354-359)に発表した。
同グループは、英国のClinical Practices Research Datalinkから1998~2007年に第一子を生児出産した女性を抽出し、2015年まで追跡して分娩法と小腸閉塞イベントとの関係を検討した。
対象は8万1,480例で、中央値8.0年(範囲6カ月~16.6年)の追跡期間中に575例が小腸閉塞を発症した(発症率9.1/1万人・年)。
解析の結果、帝王切開群は非帝王切開群に比べて小腸閉塞リスクが有意に高かった(発症率16.3 vs. 6.4/1万人・年、オッズ比2.54、95%CI 2.15~3.00)。帝王切開施行回数の増加は小腸閉塞リスクの上昇と関係していた(1回増加当たりオッズ比1.61、95%CI 1.46~1.78)。反復性の小腸閉塞は帝王切開群で多く見られた。
(編集部)