MET ex14陽性NSCLCへのcapmatinib、奏効率は未治療例で68%、既治療例で41%:第Ⅱ相GEOMETRY mono-1【NEJM】
2020年09月08日 13:43
3名の医師が参考になったと回答
>Capmatinib in MET Exon 14-Mutated or MET-Amplified Non-Small-Cell Lung Cancer
N Engl J Med 2020; 383: 944-957
非小細胞肺がん(NSCLC)の3~4%にMETエクソン14スキッピング(ex14)変異が、1~6%にMET増幅が認められる。GEOMETRY mono-1は、MET遺伝子異常を有するNSCLC患者を対象にMET阻害薬capmatinibの有効性と安全性を検討するマルチコホートの第Ⅱ相試験である。登録されたNSCLC患者364例が、METの状態と治療歴に基づき複数のコホートに割り当てられた。
既治療のMET ex14変異陽性NSCLC患者(69例)の奏効率は41%(95%CI 29~53%)、未治療例(28例)では68%(同48~84%)で、奏効期間はそれぞれ9.7カ月(同5.6~13.0カ月)、12.6カ月(同5.6カ月~評価不能)だった。
遺伝子コピー数が10以下のMET増幅を有するNSCLC患者の奏効率は7~12%と限定的で、遺伝子コピー数が10以上の既治療例の奏効率は29%(95%CI 19~41%)、未治療例では40%(同16~68%)だった。
主な有害事象は末梢性浮腫(51%)と悪心(45%)で、その大半がグレード1/2だった。