FH患者でも安全な妊娠・出産は可能
2022年08月18日 05:00
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女性家族性高コレステロール血症(FH)患者の妊娠・出産は、妊娠時にはスタチンが禁忌となる上、脂質代謝が動脈硬化促進的に変化する点から、安全な周産期管理が難しいといわれている。第54回日本動脈硬化学会(7月23~24日)で奈良県立医科大学総合診療科診療助教の松原正樹氏は綿密な治療計画が奏功した自験例を報告し、千葉大学大学院総合医科学講座特任准教授の小倉正恒氏は妊娠・出産を希望するFH患者の治療におけるポイントを解説。両氏は患者との日常的なコミュニケーションや他診療科との連携で対処すれば「安全な妊娠・出産は可能である」と述べた。