小児の術後遷延痛、チーム医療が緩和に有効
2022年10月17日 11:58
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成人に比べ小児は術後の痛みからの回復や離床が早い一方で、創傷が治癒しても痛みが頑固に長引く例が存在する。宮城県立こども病院麻酔科長の五十嵐あゆ子氏は、自施設で手術を行った小児患者を対象に遷延する痛みの実態把握を目的に調査を実施。第56回日本ペインクリニック学会(7月7~9日)で結果を報告し、腹部手術を受けた小児患者の2割強で痛みが遷延していたことを明らかにした。「長引く痛みには病歴、成育歴、家族など複数の因子が複雑に絡むことがある。多職種によるチーム医療で患児を支援することが、時に鎮痛薬より有効な場合がある」と述べた上で、鎮痛薬投与を中止できた自験例について紹介した。