アミロイド仮説に一石、蛋白質の減少が原因
遺伝子異常保有者を対象に解析
2022年10月21日 15:04
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アルツハイマー病(AD)の発症原因はアミロイド斑の主成分であるアミロイドβ(Aβ)の蓄積ではなく、可溶性Aβ(Aβ42)の減少によるものである可能性が示されたと、米・University of Cincinnatit/スウェーデン・Karolinska InstituteのAndrea Sturchio氏らが発表した。ADの発症原因として「アミロイド仮説」が長年支持されてきたが、これに疑問を投げかける新たな理論だ。同氏らは、ADの高リスクとなるまれな遺伝子変異を有するAβ陽性者108例を対象としたコホート研究で、脳脊髄液(CSF)中の可溶性Aβ42濃度が高い者ほど認知機能低下リスクが低かったとJ Alzheimers Dis(2022年10月4日オンライン版)に発表した。