OAのプラセボ効果に開始前の重症度が関連
経口プラセボ効果を定量評価するモデル構築
2022年10月26日 19:00
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変形性関節症(OA)の臨床試験では、治験薬の有効性を評価する対照薬としてプラセボが使用されることがあり、プラセボ効果が高まるケースも報告されている。そうした場合、治験薬の有効性の正確な評価が困難であるため、プラセボ効果に影響を及ぼす因子についての理解はOA治療薬開発を成功に導くために重要となる。中国・Southern Medical UniversityのXin Wen氏らは、これまで実施されたOA治療薬の二重盲検プラセボ対照ランダム化比較試験(RCT)のメタ解析によりOAの経口プラセボ効果モデルを開発し、プラセボ効果やそれに影響を及ぼす因子を検討。その結果、ベースライン時のOAの重症度がプラセボ効果と有意に関連していることが判明したと JAMA Netw Open(2022; 5: e2235060)に発表した。