CAR-T療法、キムリアの実臨床データを発表
2022年11月02日 16:26
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抗CD19キメラ抗原受容体発現T細胞(CAR-T)療法チサゲンレクルユーセル(商品名キムリア、以下、tisa-cel)は、2ライン以上の治療を行っても再発、治療抵抗性を示す難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)や濾胞性リンパ腫の形質転換(TFL)症例に対し、有効性が期待される。北海道大学病院検査・輸血部副部長/血液内科 講師の後藤秀樹氏は、日本のリアルワールドデータ(RWD)を用いてtisa-celの有効性と安全性に関して後ろ向きに解析したSETUP試験の結果を第84回日本血液学会(10月14~16日)で発表。完全奏効と部分奏効を加えた客観的奏効率(ORR)は73.0%と、良好な結果が得られたことを報告した。