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少量でがん免疫を活性化 ワクチン材料開発―大阪公立大〔時事メディカル〕

2022年11月02日 11:13

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 大阪公立大の研究グループは2日までに、がんを攻撃する免疫細胞を、少量で効果的に活性化させるワクチン材料を開発したと発表した。実用化できれば、現在は2~3割にしか効かないがん免疫療法の適用患者を拡大できる可能性があるという。研究結果は、国際科学誌「ジャーナル・オブ・コントロールド・リリース」の電子版に掲載された。

 研究グループは、がん抗原を「リポソーム」と呼ばれる数十~数百ナノメートルの微少な脂質膜のカプセル中に入れて、免疫システムの司令塔の役割を果たす「樹状細胞」に送り届け、免疫の働きを活性化させる方法を研究してきた。

 今回は、免疫細胞を活性化する作用があり、樹状細胞に取り込まれやすい性質を持つ脂質の一種などを組み込んだリポソームを作製。がん細胞を移植したマウスに投与したところ、従来の10分の1の抗原量でも、がんの成長を抑制できたという。

 同大大学院工学研究科の弓場英司准教授(応用化学)は「今回使った抗原は研究用なので、実際のがん抗原でも同じ効果を出せるかを調べたい」と話している。

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(2022年11月2日 時事メディカル)

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