フェノフィブラートをナノ粒子化、点眼薬に
糖尿病黄斑浮腫で生じる網膜の血流障害を改善
2022年11月15日 05:00
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脂質異常症治療薬フェノフィブラートをナノ粒子化することで、糖尿病網膜症の点眼薬としての実用化を目指し、近畿大学と共同研究を進めている日本大学板橋病院眼科診療教授の長岡泰司氏は、第37回日本糖尿病合併症学会/第28回日本糖尿病眼学会(10月21~22日)で動物試験の結果を報告。2型糖尿病マウスへの投与で網膜機能の改善が認められたと発表した。フェノフィブラート内服薬では糖尿病網膜症の抑制効果が認められているが、横紋筋融解症などの重篤な副作用が懸念されているため、眼科医が安全に処方できる製剤が求められている。