低分子ヘパリンに流産抑制効果なし
医師主導第Ⅲ相ランダム化比較試験ALIFE2
2022年12月23日 14:45
667名の医師が参考になったと回答
抗リン脂質抗体症候群(APS)は自己免疫疾患の1つで、血栓ができやすく、流産や死産リスクが高まるとされる。低分子ヘパリン(+アスピリン)は、女性APS患者の流産リスク低減を目的に使用されるが、遺伝性血栓症の患者にこれら薬剤の流産抑制効果があるかどうかはよく分かっていない。オランダ・Radboud University Medical CenterのSaskia Middeldorp氏は、複数回の流産経験がある遺伝性血栓症の女性患者に対する低分子ヘパリンの流産抑制効果を検証した医師主導第Ⅲ相ランダム化比較試験ALIFE2の結果を第64回米国血液学会(ASH 2022、12月10~13日)で発表。低分子ヘパリンによる流産抑制効果は見られなかったと報告した。