どうする?睡眠薬の出口戦略
2023年01月13日 14:43
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日本では不眠症の治療薬として、ベンゾジアゼピン系睡眠薬が頻用されている。同薬には転倒や認知機能低下などの副作用があることから、長期使用や多剤併用が問題視されており、診療報酬の改定により一定の条件下での処方料および処方箋料の減算が行われてきた。2014年には『睡眠薬の適正使用・休薬ガイドライン』が刊行され、睡眠薬の休薬を目指した出口戦略も提唱されている。しかし、睡眠薬の適正化は進んでおらず、出口戦略も実装化されていない。琉球大学大学院精神病態医学講座准教授の高江洲義和氏は、睡眠衛生指導や認知行動療法、睡眠薬の漸減法などを組み合わせた睡眠薬の適正化および中止の可能性について、第43回日本臨床薬理学会(2022年11月30日~12月3日)で解説した。