不正入試問題、背景に医学部の多様性嫌い
求めるのは「日本で育った18歳の男性」のみ!?
2023年02月10日 17:00
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2018年、一部大学の医学部入学試験で女性受験者に対する得点調整が行われていたことが発覚した。その背景にあったのは、女性だけでなく浪人生など特定のバックグラウンドを有する受験者を避け、「日本の高校を卒業した現役(18歳)の男性に入学してほしい」という本質だった。鳥羽商船高等専門学校一般教育科准教授の深見佳代氏は、当時問題になった大学の第三者委員会報告書を分析。浮き彫りとなった、多様性を避けようとする医学部における入試運用の傾向について、第84回日本臨床外科学会(2022年11月24~26日)で発表した(関連記事〔「当事者」だから言える!女子受験生差別の罪〕)。