食物アレルギーの高精度検査で重症化を回避
コンポーネント検査の保険適用拡大に期待
2023年03月15日 14:36
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食物アレルギーを中心に実用化が進んでいるアレルゲンコンポーネント特異的IgE検査(以下、コンポーネント特異的IgE検査)。鶏卵、牛乳、小麦、ピーナツなどに対するアレルギーの検査法として保険適用され、粗抗原に対する特異的IgE検査と併用することで高精度の診断が可能になった。島根大学皮膚科准教授の千貫祐子氏は、第71回日本アレルギー学会(2022年10月7~9日)で、動物感作により発症する食物アレルギーであるPork-Cat Syndromeやα-Gal Syndromeの最新知見について解説。「コンポーネント特異的IgE検査の臨床導入がさらに進めば、患者への食事指導や症状出現後の対処が適切にでき、予後予測も可能になる」と述べ、保険適用の拡大に期待を示した。