包括的高度慢性下肢虚血、足首以下の治療は?
血管内治療 vs. バイパス術
2023年04月12日 16:06
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近年、下肢虚血、組織欠損、感染などの肢切断リスクに対し、治療介入が必要な状態の総称として包括的高度慢性下肢虚血(CLTI)という概念が提唱され、注目を集めている。CLTIの血行再建術にはバイパス術と血管内治療(EVT)があり、単一セグメント大伏在静脈を有する膝下領域の血行再建に関しては、EVTよりバイパス術の方が有効とする試験結果が出ているが、below the ankle(足首以下)領域の病変に対する至適な治療法は明らかになっていない。江戸川病院(東京都)血管病センターの小久保拓氏らは、自家静脈を用いた足首以下領域に対するバイパス術による足部温存治療の有用性について自施設での後ろ向き観察研究を実施。その結果を、第53回日本心臓血管外科学会(3月23~25日)で報告した。